奈良市を中心に水まわり・内装・木造新築、リフォームをしております、植工務店です。
今回は、2種類のフローリング張り替えの特徴と、フローリングにおすすめの床材5種類を紹介いたします。
■2種類のフローリング張り替え
フローリングには2種類ございます。
「無垢材フローリング」と「複合フローリング」です。
まずは、この2種類の特徴についてご紹介いたします。
○無垢材フローリング
無垢材フローリングとは、天然木100%の板で他の木材が混ざっていない床材のことです。
肌触りがよく、木の香や調湿効果で部屋を居心地のいい空間にしてくるため、生活を快適にしてくれる効果が得られます。
・無垢フローリングのメリット
☑天然木特有の質感が楽しめる
☑経年により味が出る
☑調湿作用がある
☑防殺虫効果がある
天然木100%の板なため、木そのものの質感や香りを楽しめます。
また、機能面のメリットといえば、調湿作用によって室内の湿度を一定に保ったり、木材に含まれる天然油分がシロアリやカビ起因の繁殖を防ぐといったものがあります。
・無垢フローリングのデメリット
☑膨張や収縮による床材のズレや浮きが生じる
☑傷に弱い
☑水分に低い
無垢材には、空気中の水分を吸放出し、自然に膨張したり、収縮したりする性質があります。
そのため、膨張や収縮による床材のズレや浮きが生じやすいのがデメリットと言えるでしょう。
無垢材は傷が付きやすく、水分に弱いという性質があるため耐久性はやや劣ります。
○複合フローリング
複合フローリングとは、無垢100%の床材とは異なり、複数の合板を張り合わせた下地材の表面に、天然材やシートを張り合わせた人工的につくられた床材のことを指します。
複合フローリングは、以下の3つに分類されます。
・挽き板フローリング:表面に2mm程度の厚さがある天然材を使用
・突き板フローリング:表面に0.3〜1mm程度の薄い天然材を使用
・シートフローリング:表面に木目がプリントされたシートを使用
・複合フローリングのメリット
☑リーズナブル
☑種類が多いので、要望が叶えられる。
☑床材の反りや割れが生じにくい。
☑日々のメンテナンスがしやすい。
経済性や実用性が高い点が複合フローリングのメリットと言えるでしょう。
複合フローリングは種類も多いので、予算やデザイン、機能性などお客さまの要望に応じて柔軟に対応が可能。
また、表面に特殊加工が施されているものであれば、表面が傷つきにくくなります。
・複合フローリングのデメリット
☑木の質感は劣る
☑経年劣化してしまう。
☑深く傷つけてしまうと中の合板が見えてしまう。
複合フローリングは、天然材100%の無垢フローリングに比べると、木のぬくもりが感じにくいです。
時間が経つにつれて劣化するため、初期費用は抑えられますが張り替えなどが必要になる場合もあります。
また、浅い傷には強いが、深く傷つけてしまうと中の合板が見えてしまうというのがデメリットと言えるでしょう。
■人気のフローリング5種類
フローリングの違いが分かったところで、次にフローリング張り替えに人気の木材を5種類紹介いたします。
・オーク
オークとは、ブナ科の広葉樹を総称した言葉です。
日本では樫(カシ)と訳すことが多いです。
オーク材のフローリングは、数あるフローリング材の樹種の中でも最も人気の材種です。
耐久性が高く、木目が美しいナチュラルな色合いとデザイン面も機能面も優れているのが特徴です。
・ブラックウォールナット
ウォールナットは、クルミ科の植物で、アメリカ東部およびカナダのオンタリオ州が主産地です。
耐久性に優れていて、衝撃に強いのが特徴です。
モノを落としたり、ペットの爪などにより傷つきやすい床ですが、床材にウォールナットを使用することでそのようなトラブルも避けられます。
・ハードメイプル
メープル材というと、かつては国産のイタヤカエデや中国を産地とするメープルが主流でしたが、近年ではヨーロピアンメープルと呼ばれるシカモアや北米産メープルも多く使われています。
ハードメープルは全体的に白っぽく、美しさにおいて最高峰とされています。
部屋が明るく見え、清潔感のある空間となります。
・チーク
チーク材とは、シソ科チーク属の落葉性高木の総称です。
堅くて頑丈なのが特徴です。
また、木製タールの油分(オイル)が含まれているので、水に強く、耐久性に優れ、腐りにくいのもメリットです。
・アッシュ
アッシュはモクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹日本ではタモと呼ばれます。
明るくはっきりとした木目が人気です。
今回は、フローリング張り替えの種類と、おすすめの床材について紹介いたしました。
最近では、バリアフリーを目的にしたフローリング張り替えも増えております。
やはり、お部屋はデザインだけでなく、機能面も充実させたいですよね。
皆さんも、床をフローリングに張り替えて、暮らしをより快適にしてみませんか?